傍目八目(おかめはちもく)

囲碁や将棋が由来となる四字熟語や諺は案外多く、「傍目八目」もその一つです。他人の意見の方が的を得ているという解釈ができる言葉で、何かと使い勝手が良いのでこの機会に覚えてはどうでしょうか。特に囲碁や将棋を趣味としているなら、必ず覚えて損はありません。

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傍目八目の意味とは

「傍目八目」の意味は以下の通りとなります。
(1)当事者よりも第三者の方が物事を冷静に判断できる。
(2)本人よりも第三者である他人の方が、物事の是非損失を客観的に判断できる。
(3)別表記「岡目八目」も同義となる。
当人は興奮したり感情が入ってしまうものだが、逆に第三者である他人は物事を冷静に見極められるという意味が「傍目八目」(又は、岡目八目)です。”傍目”は「脇から見ている」「第三者」「当事者以外が見た感じ」、”八目”は「八番目」「八手目」「網目」などの意味があります。

傍目八目の由来

「傍目八目」は囲碁発祥の言葉とされ、対局者よりも勝負をしていない観戦者の方が冷静に盤面を見ていて、それが高じて8手先まで見通しているとしたのが由来となります。一つ補足をするなら、「岡目八目」はアマチュア同士の対戦なら当て嵌まり、プロ棋士の対戦は対局者同士が囲碁を知り尽くしているので、この言葉を使うのは失礼にあたります。

傍目八目の文章・例文

例文1.政権批判を繰り返すコメンテータに、ネット上では傍目八目に過ぎない。立候補して政治家になれと辛辣な意見も多い。
例文2.何事も当人以外は気楽なもので、だから冷静な判断ができる傍目八目とは実に的を得ている。
例文3.サッカーの試合でミスをした息子に忠告をしたら、妻からあなたは帰宅部で運動音痴でしょう。傍目八目は止めてと叱られた。
例文4.学校の将棋クラブでは対戦を見守る誰もが傍目八目になり、様々な助言や野次を飛ばし、集中できない。
例文5.傍目八目で口を出すのも、ある程度の能力が必要なのだ。

「傍目八目」を使ったよくある例文です。

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傍目八目の会話例

  • 質問者アイコン

    さっきのプレゼンは惜しかったね。後もう一捻りやアイディアがあれば、上司やお偉いさんも納得させられたのに。

  • 回答者アイコン

    うーん。そうだよね。私も足りなかったのは分かっている。

  • 質問者アイコン

    データ不足なのか、結論を急いだのか…。とにかく、次は頑張ろう。

  • 回答者アイコン

    先輩の意見は傍目八目として、ありがたく受け入れます。

職場の先輩男性が、プレゼンでミスした後輩女性にアドバイスを送ります。女性はそれに対して「傍目八目」と返します。

傍目八目の類義語

「傍目八目」の類義語には、「灯台下暗し」「他人の正目」などの言葉が挙げられます。

傍目八目まとめ

「傍目八目」は、本人よりも他人の意見の方が物事を冷静に見ているという意味の四字熟語・諺です。発祥となるのは囲碁用語で、対局者よりも観戦者の方が八手先まで盤面を見ていたとして誕生しました。

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