仲人(なこうど、なかうど、ちゅうにん、なかびと)

「仲人」は一般的には、結婚式を想像する言葉ですよね。結婚の際に仲立ちをする人を「仲人」となります。しかし、他にも争いを解決する人という意味や、”なかうど”や”なかびと”と読み方を変える場合もあります。ですから、万人が知っている「仲人」も、実は奥深く謎多き言葉でもあるのです。そんな「仲人」の解説となります。

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仲人の意味とは

「仲人」の意味は以下の通りとなります。
 (1)結婚の仲立ちをする人。媒酌人。月下氷人(げっかひょうじん)。
 (2)人通しの間に入り、人間関係の橋渡し役や仲立ちをする人。
 (3)なかうど…仲人と同じだが、読み方だけ違う。
 (4)ちゅうにん…争いの仲裁をする人。仲裁人。別表記は中人。
 (5)なかびと…仲立ちをする人。基本は仲人と同じだが、読み方は違う。
基本的には結婚の仲立ち人というイメージですが、それ以外にも人間関係の修復や争いを仲介する人も「仲人」となります。また場合によっては、「媒人」と書く場合もあります。長野など信濃地方では、方言で「仲人」を”ちゅうにん”と呼ぶのが一般的で、他にも地方によって呼び名が違うようです。

仲人の由来

「仲人」の由来や歴史として、鎌倉時代に誕生したと伝えられています。この当時は、現在のような恋愛結婚は殆どなく、家柄が良いもの同士、お見合いや親同士が合意で結婚するのが一般的でした。それが江戸時代に入ると、仲人の活躍する場が増え影響力も増したのです。男女それぞれの相手探しだけでなく、見合い段取りや結婚までの総合的な相談や世話役となったのです。そこから、「仲人」は縁結びの神の造語「月下氷人」と呼ばれるようになり、「仲人は親同然」という格言が出来るほど幅広い支持を集めていました。そんな「仲人」も現在は、東京など都心部はめっきり少なくなっていますが、地方では健在の場合も多く、伝統的な仕来りとして「仲人」が活躍をしています。ですが、近年は結婚相談所が増え、恋愛結婚も多いので、昔ながらの「仲人」が男女関係の間に入るよりも、職業としてのプロが同様の行為をするように様変わりしています。

仲人の文章・例文

例文1.姉の結婚式の仲人は、職場の上司がすると決まった。
例文2.昔のサラリーマンは、仲人を最低一回はしないと一人前と認められなかった。部下からの信頼が薄いという評価だからだ。
例文3.晩婚化や未婚化には、仲人がいなくなったのも影響している。
例文4.少子化対策の解決には、おせっかいな仲人の存在は必要なんだと気付かされた。
例文5.仲人と媒酌人の違いは、結婚式だけ活躍するのが媒酌人で、出会いから式までサポートするのが仲人になる。

「仲人」は華やかな結婚をサポートするので、前向きであったり存在の重要性を唱える例文となります。

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仲人の会話例

  • 質問者アイコン

    結婚をするなら、仲人は必要だよね。その方が、大勢から祝福されている気がして、何だか嬉しいよね。

  • 回答者アイコン

    でも、最近は仲人を必要しない結婚式も増えているみたいだよ。それは、仲人に支払うお金も気にしているみたい。

  • 質問者アイコン

    それは、仲人でも媒酌人を要らないとしているのかな? 会社の上司などにお願いするのも、面倒やお金を気にしちゃうんだ。

  • 回答者アイコン

    そうだね。それに、最近は離婚も増えているから…。仲人や媒酌人をたてて、それで離婚したら報告するのも、ちょっと悪いからじゃないかな!後は、お歳暮なども贈ったらいいんじゃない。

「仲人」や媒酌人をたてない、最近の結婚式事情についての会話です。

仲人の類義語

「仲人」の類義語には、「月下氷人」「媒酌人」などの言葉が挙げられます。

仲人まとめ

「仲人」は結婚の仲立ちをする、昔からのお見合い結婚を支える重要な役割でしたが、近年は恋愛結婚の増加、お見合い結婚や結婚そのものの減少もあいまって、活躍をする場がどんどん減り「仲人」も少なくなっています。結婚式は挙げても、仲人や媒酌人を必要としないのも増え、そこには人間関係の希薄や結婚そのものの考え方の違いも影響しています。「仲人」には結婚だけでなく、人間関係の仲立ちをする人、仲裁人という意味もあるので、そこが大事なポイントです。

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