人工無脳(じんこうむのう)

ここ数年で一気に世間に浸透した「AI(人工知能)」という言葉ですが、それと似た言葉に「人工無脳」というものがあるのはご存知でしょうか。皆さんが日頃利用することのあるカスタマーサポートの現場などでも、「人工無脳」は利用されており、これをうまく活用することによって、人件費の削減や、サービスの向上を図ることができます。そこで今回は「人工無脳」について詳しく解説していきたいと思います。

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人工無脳の意味

「人工無脳」とは、テキストを用いて会話のシュミレーションを行うコンピュータープログラムの一種です。皆さんがよく耳にする「人工知能」は、使えば使うほどAIが自ら学習して、サービスの質が向上します。一方、「人工無脳」は受け取ったメッセージの中からキーワードを抽出し、メッセージの送り手が期待している答えを、あらかじめ用意されている選択肢の中から探し出して返信をします。AIのような学習能力は「人工無脳」に期待する事は出来ませんが、カスタマーサポートセンターなどでは非常に重宝されています。まず、よくある質問に対しては全て「人工無脳」に対応させ、それ以外の複雑な質問にだけ担当者が自ら対応するという仕組みをつくることが出来ます。これによって担当者は何度も、ホームページを読めば書いてあるようなことに対応する手間が減り、人件費も削減することが出来るのです。

人工無脳の由来

「人工無脳」は、より高度な技術を要すると言われる「人工知能」との対比で、皮肉の意味も込めて「人工無能」だと言われるようになりました。しかし、「無能」という言葉から連想するネガティブなイメージを避けるために、現在では「無脳」と表記されることがほとんどです。

人工無脳の文章・例文

例文.1人工無脳を使ってサービスの質を向上させる。
例文.2人工無脳を使うことによって、お客様を待たせることなく質問に答えることが出来る。
例文.3彼は人工無脳の技術を自社のカスタマーサポートの現場に採用した。
例文.4人工無脳にはいわゆる機械学習の能力はない。
例文.5チャットボットには人工無脳型と人工知能型のものがある。
チャットボットの代表例には「AI Messenger」「QA ENGINE」「Chamo」などがあります。

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人工無脳の会話例

  • 質問者アイコン

    最近流行りのチャットボットって知ってる?

  • 回答者アイコン

    知ってるよ!お父さんの会社でも使ってるらしいよ。

  • 質問者アイコン

    そうなんだ!まさに最先端の技術って感じだよね。

  • 回答者アイコン

    最先端っぽいけど、初めてリリースされたチャットボットは1966年のELIZAだから、ITの世界の感覚で言えば、かなり昔からある技術なのかもね。

チャットボットの中には、チャットルームを荒らすスパム投稿などを行う悪質な物もあるのでご注意ください。

人工無脳の類義語

「人工無脳」の類義語には「人工知能」や「チャットボット」などが挙げられます。

人工無能まとめ

今回は、「テキストを使用して会話のシュミレーションを行うコンピュータープログラム」である、「人工無脳」について解説しました。企業のWebサイトで活用されることの多いチャットボットに搭載される技術であり、「人工無能」と言われることもありますが、上手に使えばとても役に立つ技術です。最近では集客においても人工無脳の技術が活用されるようになり、今後より私たちにとって身近なものとなるでしょう。初のチャットボットが1966年発表ということですが、ITの世界は移り変わりが非常に早いので、ある意味大昔からある技術だと言っても過言ではないかもしれません。

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