「主体的」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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主体的(しゅたいてき)

「主体的」は「主体性」と同じ様な意味を持つ言葉です。学生時代や新入社員時代に、教師や上司から「主体性を持て」と注意された事はありませんか? 立場が上の人の決まり文句のようですが、要は、自らの意思や判断を持てという意味です。でも、それで行動して間違っても結局は注意されますよね。若かりし頃の苦い思い出のような言葉でもありますが、特に社会生活では何かと頻度高く使われるので、この機会に詳しく覚えてみてはどうでしょうか?

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主体的の意味とは

「主体的」の意味は以下の通りとなります。
(1)自主的に行動する。自らの意思や判断を尊重して実行する。
(2)他に強要されず、また嫌々や衝動的でもなく、自らの意思決定で自発的に行動に移ること。
(3)自覚や意思に基づく行動で、他人の関与や影響がない。
”主体”と対をなすのが”客体”で、または”主観”と”客観”になります。これらの最後に”的”を付け足すと、それぞれ主体的・客体的、主観的・客観的となります。これらを簡単に説明すると、”主体”は中心が自分自身になります。自分が最終判断するので、その前には自覚や意思が必要となります。対する”客体”は、主体の行動や行為の対象となるものです。「主体的」が自ら行動するなら、人によって行動した場合は「客体的」となります。これが”主観”と”客観”になると、”主観”は自分の意見や考えであり自我となります。対する”客観”は、自分の意見以外というよりも、多数派が納得する意見となります。より大勢が納得する意見、または事実や真実としても語弊がないと思います。”主観的”になると、個人の偏った意見や声となりがちで、”客観的”が普遍性や万人納得の意見となります。裁判所や裁判官に対して、「客観性を確保する~」という文言を目にした事があると思いますが、そこにはこの様な背景があるのです。

主体的の由来

「主体的」の由来は不明ですが、”主体”とするなら、古代ギリシアの哲学者・アリストテレスによる「アリストテレス哲学」が、主体・客体を含めた実体と属性の考え方の源とされます。個人的や社会的、または身体的など自我の働きには、”主体”が持つ意味が大きいです。凄く漠然としていますが、古代の西洋哲学として、”主体”や”主観”は人間が存在する意義であり、自我として大事な役割がありました。現代では、個人の意見として軽く見られる面もありますが、かつては一個人の意見は蔑ろにされるか、又は多数と同調するのが当たり前だったので、そこに時代変化の兆しとして重要な役目を担っていたのです。

主体的の文章・例文

例文1.主体的な行動を上司から促され、新人時代は一番早く職場に訪れ清掃を始めていた。
例文2.皆が主体的な役割を果たせる社会を目指す! と新市長が記者会見で主張した。
例文3.一人ひとりが主体的になり、努力を積み重ねれば、この不況も乗りきれる。
例文4.選挙になると、それぞれが候補者が主体的に票固めの行動に出る。
例文5.中小企業だったが、グループの中心となり主体的に行動したと、転職の就職面接でアピールした。

「主体的」の例文として、積極的に行動した経緯を説明する文章となっています。

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主体的の会話例

  • 主体的って、どうも難しいよね。分かりやすく教えて!

  • ごめん、実は私も良く分かってないかも。

  • えー。本当に知らないの? じゃあ、自分で調べてみます。分かったら、教えてあげるよ。

  • 正にそれだよ! 自ら判断して自主的に、調べるなど行動するのが主体的だよ。

「主体的」を分かってもらおうと、質問してきた男性にワザと分からないフリをして、驚かしてからの解説となります。

主体的の類義語

「主体的」の類義語には、「自主的」「自律的」などの言葉が挙げられます。

主体的まとめ

「主体的」は、自らの意思や行動や判断する事です。外部から影響や干渉などもなく、自ら率先するので、性格や育った環境や気質なども関係するのも事実です。非常によく似た言葉に”主観”や”主観的”、対となる言葉には”客体”や”客観”、”客体的”や”客観的”があります。

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