「上皇・上皇后」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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上皇・上皇后(じょうこう・じょうこうごう)

2019年4月30日に生前退位される天皇陛下はその後「上皇」となられ敬称は「上皇陛下」、皇后陛下は「上皇后」となられ敬称は「上皇后陛下」となられることとなりました。なんと日本で上皇が誕生するのは約200年ぶりなのです。
そして歴史上の「上皇・上皇后」と今回の「上皇・上皇后」は少し異なった意味を持つのでしっかりと理解しましょう。

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上皇・上皇后の意味とは

元々「上皇」とは「太上天皇(皇位を後継者に譲った天皇)の略称」でした。
2019年1817年に上皇となった「光格上皇」以来約200年誕生しなかった「上皇」が誕生します。
しかし、今回の「上皇」は「太上天皇の略称」ではありません。
今回の「上皇」は退位特例法によって定められた今上天皇が退位した後の「正式な称号」となります。
なぜ「太上天皇の略称」と区別されたかというと、歴史上太上天皇は天皇と同格の権威を持っていた為、「二重権威」になる可能性が議論された為です。
また歴史上は天皇が退位もしくは崩御されると「皇后」は「皇太后」となっていましたが、未亡人のイメージが強いことから「上皇后」となられることに決まりました。

上皇・上皇后の由来

由来は中国で「皇帝」が退くと「太上皇」という尊号が送られたことにあると言われています。
日本には697年持統天皇が初の上皇になって以来、譲位した天皇は自動的に上皇となり59人の上皇が誕生していました。
また「上皇后」については。中国で昭武帝の皇后の称号に使用されたことがあります。
しかしその意味は三人の皇后「上皇后」「右皇后」「左皇后」の内の一つだった為、今回の「上皇后」とは意味が違います。

上皇・上皇后の文章・例文

例文1.2019年5月1日皇太子様が即位され、明仁天皇は上皇陛下となられます。
例文2.上皇になられた後は象徴として行ってきた公務からは退かれます。
例文3.終身在位となってから初の上皇が誕生します。
例文4.上皇陛下と上皇后陛下は東宮御所へ引っ越される可能性があります。
例文5.今後も上皇陛下と上皇后陛下は一般参賀へのお出ましがあるかもしれません。
2019年5月1日は新しい意味での「上皇」「上皇后」の誕生という歴史的な一日となるでしょう。

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上皇・上皇后の会話例

  • 退位礼正殿の儀が行われる4月30日に明仁天皇陛下と美智子様は上皇と上皇后になられるのですか?

  • 違います。正確には翌日5月1日から上皇陛下、上皇后陛下になられます。

  • その後は明仁上皇陛下と美智子上皇后陛下はどのようにお過ごしになられるのでしょうか?

  • 上皇・上皇后 両陛下は私的なご活動が中心となり、日課のご散策や絵画やコンサートの鑑賞などされるのではないかと思われます

私達が初めて耳にする「上皇」「上皇后」ですが、今後は一般的に使われていくので今からきちんと知っておきましょう。

上皇・上皇后の類義語

類義語ではありませんが、英語表記は「上皇」は「The Emperor Emeritus」「上皇后」は「The Emperor Emerita」となりました。
「emeritus」は「名誉の」という意味です。海外では多くは在位中の称号をそのまま使うことが多く、退位した後の称号に「emeritus」とつけるのは独特のようです。

上皇・上皇后まとめ

日本国憲法下で即位された初めての天皇が「上皇陛下」に、30年寄り添われてきた皇后陛下は「上皇后陛下」になられます。
2019年は様々な歴史的な一幕があります。
日本人として一つ一つよく理解してじっくりとその瞬間に立ち会いたいですね。


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