「ボールを持つ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

ボールを持つ(ぼーるをもつ)

「ボールを持つ」とは「ビジネス現場で使われる仕事の担当者や責任の所在などを確認する際の比喩表現」です。大企業や中小企業に関わらず、ミーティングなどで上司が急に業務確認から「○○の件は誰がボールを持っている?」と口にする事があります。これは責任の所在を確認しているのですが、ボールと表現する事で少し含みを持たせているのでしょう。野球が人気スポーツである日本ならではのビジネス用語で、今でも当たり前のように使用されています。

[adstext]
[ads]

ボールを持つの意味とは

「ボールを持つ」の意味は以下の通りとなります。
(1)ビジネス用語で、業務の担当者や責任の所在を確認する事を野球のボールに例えた表現。
(2)野球やサッカーの試合ではボールを持つ者が責任重大な選手となるので、それがビジネス用語に転じて、作業者や担当者の確認や責任の所在などの比喩表現となる。
(3)ビジネス現場での会議やミーティングで特に年配者が好んで使う表現で、ある業務の責任の所在を確認する際などに「ボールを持つ者は誰?」といった風に使われる。
「ボールを持つ」は一見するとサッカーの攻撃側によるチーム戦術のようなイメージもありますが、実は野球から誕生した言葉とされています。ビジネス用語では野球から誕生した言葉が多く、現在でも仲間と協力する事を「全員野球で…」、コミュニケーションをはかる事を「キャッチボール」といった比喩表現が多く使用されています。今回の「ボールを持つ」は類似として「ボールを投げる」「ボールを握る」などもあり、そのどれもが責任や担当などの確認等々で特に中高年男性が好んで使用する傾向があります。要するに野球やサッカーの試合ではボールを持つ選手がその瞬間において責任重大なので、ビジネス現場での会議や打ち合わせなどで上司が「(今回のプロジェクトは)誰がボールを持っている?」と部下などに問い掛ける際に使われ、基本的には「責任者・重要者が誰か」という確認ですが、他にも実権を握るのは誰や最も働く者や優秀な者を確かめているニュアンスも秘められているので、その場の状況や空気を読んで理解しなければなりません。

ボールを持つの由来

「ボールを持つ」の由来は残念ながら不明です。憶測ですが日本で最も野球が盛り上がったのは長嶋茂雄さんなどが活躍した1960年〜70年代で、当時は日本経済もうなぎ上りに景気も良かったので、その勢いから野球用語や関連した言葉がビジネス現場などにも流れて使われるようになったと思われます。

ボールを持つの文章・例文

例文1.会社における我がグループはいつもボールを持つ者の確認はするが、成績はずっと右肩下がりでそろそろ解散の運命を辿りそうだ。
例文2.ボールを持つ者に命運を託した。
例文3.下っ端の自分がいつもボールを持つ事になるが、こんなブラック企業も辞めると決心したので実にどうでもいい。
例文4.今頃政府はカルト教団への解散を決定するか否かで、誰にボールを持たせるかの責任転嫁が行われている頃だろう。
例文5.現在は5件の受注を獲得できたので、このままなら誰がどう見てもボールを持つ影響力を握っているのは自分だろう。
「ボールを持つ」を使った例文となります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

ボールを持つの会話例

  • そういえば、今回の企画ってボールを持つ人は誰だっけ?

  • それは発案者の○○さんじゃないんですか?

  • やっぱそうなるよなー。嫌だなー、俺、あの人が苦手なんだよ。

  • それは私も一緒ですよ。というか、誰もが苦手にしていると思いますよ。

職場で新しい企画について不満を漏らす同僚という内容です。

ボールを持つの類義語

「ボールを持つ」の類義語には、「ボールがある」「ボールを掴む」「ボールを握る」「ボールを望む」などの言葉が挙げられます。

ボールを持つの対義語

「ボールを持つ」の対義語には、「ボールを返す」「ボールを投げ返す」「ボールを渡す」「ボールを拒否」などの言葉が挙げられます。

ボールを持つまとめ

「ボールを持つ」は文字通り野球やサッカーなどで使用するボールを持つ者の事ですが、それが転じて仕事における業務や作業の担当者や責任者というニュアンスで用いられます。やるべき責務といった感もあり、その責任を担っているのがボールを持つ人(担当者)となるのです。基本的には年配者である上司が好んで使う、ひと昔前のビジネス用語とも受け取れます。

最新の記事はこちらから