ペライチ(ぺらいち)

「ペライチ」とは「ビジネス現場で資料やコピー作成を1枚にするや1枚にまとめるという造語」です。若者とは不思議なもので自分達もおかしな略語や造語を編み出しているくせに、年上世代の独特の表現に対しては「古臭い」「意味不明」と見下す傾向があります。ですから、それに腹を立てる年上世代は意固地になって「ペライチ」などを職場で使い続けるのでしょう。

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ペライチの意味とは

「ペライチ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)「紙1枚だけ」「1ページだけ」「1枚にまとめる」といった意味のビジネス用語。
 (2)紙が薄い「ぺらぺら」と「1枚」を合わせた造語で、「用紙1枚」や「ページ1枚」という意味で中高年男性がビジネス現場で用いる独特の表現。
 (3)「ぺら一」「ぺら1」「ペラ一」「ペラ1」なども同義。
”ペラ”は「”ぺらぺら”の略」「ぺらっとした紙」「折っていない紙」、”イチ”は「”1枚”の略」で、この2つを合わせて「ぺらっとした1枚の紙」の略語となるのが「ペライチ」です。基本的には若い世代の男女は使わず、中高年男性が職場などで用いる事が多い独特の表現となります。使用例としては、上司が若手などに資料を1枚(1ページ)にまとめて作って欲しい際に「ペライチで頼む」「ペライチでよろしく」といった風になります。ですから、SNSでは若い世代がこの表現を「おっさん用語」「オジサンビジネス用語」と揶揄う書き込みが溢れています。「ペライチ」程度の表現はあまり気にする必要もないところでしょうが、頼み事をしておいてかつ若い世代には理解できない古臭い表現を用いるのが不快に感じてしまうようで、そもそも「薄い紙1枚」を「ぺらぺら」と若い世代は表現せず、この辺りの世代間ギャップから「ペライチ」だけでなく「一丁目一番地」「全員野球」「がっちゃんこ」「ツーカー」等々も理解できないビジネス用語として若い世代から小馬鹿にする標的となっています。

ペライチの由来

「ペライチ」の由来として、そもそも「折っていない紙」を昔は「ぺら」と呼び、特に1枚200字の原稿用紙の俗称となっていました。文献によると明治時代の小説家・坪内逍遙の著書「当世書生気質」、昭初期の作家・徳川夢声の著書「夢声戦争日記」などで文言が使用されています。

ペライチの文章・例文

例文1.コーヒーを飲もうと休憩室に入ろうとしたら、同僚達が集まり私が先ほどコピーを頼んだ際の「ペライチでよろしく」を物真似して大笑いをしていて、居た堪れなくなってその場を足早に去った。
例文2.SNS大好きのZ世代は両親と仲が良いアピールをする割には職場のオジサンを心底馬鹿にして、ペライチぐらいの昔の言葉を意味不明と仲間同士で揶揄した後にサウナに浸かってビールを飲んでは脂肪だらけの腹と薄毛には目を瞑り顔面の整形や肌ケアばかり気にする偏ったルッキズムの申し子だ。
例文3.エコシンプルを拘るミニマリストなら1枚にまとめるペライチに共感すると思ったらおっさん用語と大爆笑して、職場での中高年と若者世代の分断を率先する策士となって腹黒さを遺憾なく発揮している。
例文4.大企業の社長達もペライチと使っているのか、少しだけ気になる。
例文5.資料をペライチで作る能力だけ異様に高くなってしまった。
「ペライチ」を使った例文となります。

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ペライチの会話例

  • 質問者アイコン

    婚姻届もペライチだったけど、離婚届もペライチなんだな。

  • 回答者アイコン

    世の中はそんなものよ。紙切れ1枚だけの関係って言うでしょう。

  • 質問者アイコン

    そうだな。ペライチで始まりペライチで終わる…。もし良かったら…。

  • 回答者アイコン

    あなた躊躇しないでよ。絶対に離婚するからね。

離婚を決意した夫婦の会話となります。

ペライチの類義語

「ペライチ」の類義語には「半ペラ」「シングルページ」「単一ページ」「高級ペライチ」などの言葉が挙げられます。

ペライチまとめ

職場でのコピーや資料作りなどで1枚や1ページという意味になるのが「ペライチ」です。「ぺらぺらの紙」から誕生したオジサン世代が好むビジネス用語として定着をしていますが、若い世代からは拒否反応も出ていて今後は使われる機会が減少していくかも知れません。

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