ファーストパーティーデータ(First party data)

「ファーストパーティーデータ」とは「主にIT企業などが自社で集めている購入や閲覧履歴などの顧客情報」です。顧客情報を的確に分析すればお金を生み出すのは間違いなく、だからこそIT企業だけでなくリサーチ会社などがデータ収集をビジネスとしています。これは消費者としてはネット社会になり便利となった弊害でもあり、個人情報は必ずと言えるほどどこかに洩れているのです。顧客データは宝の山とも呼べてしまう「ファーストパーティーデータ」についての解説となります。

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ファーストパーティーデータの意味とは

「ファーストパーティーデータ」の意味は以下の通りとなります。
(1)自社サイトなどの訪問者から収集した顧客データの総称で、購買履歴やアンケ―トデータや行動データなどを蓄積したもの。
(2)他社が収集する「セカンドパーティーデータ」に対して、自社が集めて管理するデータの事。
(3)「1st Party Data」「ファーストパーティデータ」とも書き同義。
”ファースト”は英語表記「first」から「最初」「1番目」「最優先」、”パーティー”は「party」から「社交の集まり」「政党」「仲間」「一行」、”データ”は「data」から「資料」「情報」「事実」で、直訳すると「最初のデータ集まり」や「最初の情報収集」といった意味合いになるのが「ファーストパーティーデータ」です。IT用語ですが、最近はマーケティング用語やデータ分析のビジネス用語としても注目を集めるワードになっています。ネット社会になってから毎日莫大な個人情報が社会に溢れ、それを各企業が必死になって収集・分析をしていますが、自社に集まる様々な個人・顧客データが「ファーストパーティーデータ」となり、自社から見て他社に集まるのは「セカンドパーティーデータ」、リサーチ会社などに集まる混合データが「サードパーティーデータ」です。よって、「ファーストパーティーデータ」と「セカンドパーティーデータ」を合わせたのが「サードパーティーデータ」とも解釈できます。かつてはネット世界は無法地帯揶揄され、収集された個人データがどのように利用・管理されていたかはまったくの謎でしたが、最近はデータ規制の声が強まり個人情報のプライバシーに配慮するよう大手IT企業には特に求められています。そんな流れから新しいデータとして、個人や顧客側が企業に協力する形でのデータ収集となる「ゼロパーティーデータ」も注目をされています。

ファーストパーティーデータの由来

「ファーストパーティーデータ」は2010年頃からIT企業のマーケティング分析として使われ始めました。当初はデータ収集こそ絶対であり、データ活用の先にさらなる企業成長があると信じられていたので、有名エンジニアやIT企業の重役などがその価値をインタビューなどで言葉巧みに語っていたほどです。

ファーストパーティーデータの文章・例文

例文1.ファーストパーティーデータの活用には企業の倫理観が問われている。
例文2.有名ネット企業の多くがまるで夢のような素晴らしい未来を創るといったコンセプトのCMを流しているが、その裏ではせっせとファーストパーティーデータの収集に必死になっているのだから、その温度差が実に不快だ。
例文3.コロナになり政府も感染者やワクチン接種者のファーストパーティーデータを集めているはずだが、その割にはいつまでも状況が改善されず現状維持が続くのはなぜなのか。
例文4.今後は違法薬物や暗号資産を入手するように、ファーストパーティーデータを介さないで商品を購入するシステムを要求する声が高まると思う。
例文5.マイナンバー制度は国家ぐるみのファーストパーティーデータだが、絶対にどこかのリサーチ会社が関与しているのだから個人情報が漏れているのは間違いない。
全体として皮肉気味に「ファーストパーティーデータ」を使った例文です。

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ファーストパーティーデータの会話例

  • 質問者アイコン

    俺もスマホを二台持ちにしようかな?

  • 回答者アイコン

    えー、どうしてよ。料金も倍になるじゃない。

  • 質問者アイコン

    そうなんだけど、一台だけだとネット企業に好きなように個人情報を搾取されている気がして、何だか気持ち悪くて。

  • 回答者アイコン

    それってファーストパーティーデータとかって言うのよね。企業が自社サイトで個人情報を集める事で、でも…、スマホを二台にしても自分名義で購入して使っていたら結局同じじゃない?

企業の情報収集について男女が会話をしています。

ファーストパーティーデータの類義語

「ファーストパーティーデータ」の類義語には、「ファーストパーティークッキー」「サードパーティクッキー」「ゼロパーティデータ」「マーケティング活動」などの言葉が挙げられます。

ファーストパーティーデータまとめ

「ファーストパーティーデータ」は自社で集めた個人情報などのデータで、GoogleやAmazonだけでなく様々なIT企業などが収集と構築を重要課題としています。データを活用すると企業の販売や成長戦略として役立つだけでなく他社との差別化といったメリットも得られますが、しかし、個人情報やコンプライアンスという観点から「ファーストパーティーデータ」を含めたデータの扱いには大変注意をする必要があります。

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