「トレジャリー」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

トレジャリー(Treasury)

「トレジャリー」とは、これまた難解そうな経済用語ですよね。なぜなら、他の用語と比較しても、まず通常のニュースで取り上げられる事もなければ、職場などで話題になる事もないからです。株価や為替なら暴騰や暴落があれば、投資をしない人でも報道されるので知り得る機会もありますが、「トレジャリ―」ではそうはいきません。それでは、「トレジャリ―」とはどのような意味を持つ経済用語で、どんな使われ方がするのか詳しく調べてみました。

[adstext]
[ads]

トレジャリーの意味とは

「トレジャリー」の意味は以下の通りとなります。
(1)アメリカが発行する国債「アメリカ国債」の事で、同義である「米国債」や「アメリカ合衆国財務省証券(米国財務省証券」とも呼ばれる。
(2)国債とは国が資金調達する為に発行されるが、世界最大の経済大国であるアメリカが発行する国債(トレジャリ―)は意味が違ってくる。日本はどの国よりも米国債を保有し地盤である経済を支えているが、債券価格が下落し大量に売却されるようになれば、株価と為替にも波及して深刻なダメージをどの国よりも受ける事になる。
(3)トレジャリ―の種類は主に償還期間によって、期限1年以内のトレジャリービル、期限2年以上10年以内のトレジャリーノート、10年超のトレジャリーボンドなどに分類される。

要するに米国債の事を「トレジャリ―」と呼ぶのですが、世界最大の発行量や売買量を誇るだけに他国の国債と同じに扱えないのがポイントです。株価に置き換えると、その企業が経営不振に陥り倒産すればその株券も意味がありません。同様に米国債「トレジャリ―」も、規模が世界最大なだけに良く言えば世界経済の指標でありバランスを取る役目がありますが、一度暴落などが起これば世界中の経済や金融市場が大混乱する事態に巻き込まれます。何より、国債とは単純に国家の資金不足を言い換えているだけなので、日本のように他国よりもアメリカ依存が強いと、株価や為替だけでなく、米国債「トレジャリ―」にも大きな影響を受ける事を知っておくべきです。

トレジャリーの由来

「トレジャリー」(Treasury)を直訳すると、宝庫・国庫・公庫・資金などとなります。米国債に対してこれらの意味を連想し付けられ、あまり深い意味はないと思われます。日本の債券を外国側は「サムライ債」や「スシ債」「ショーグン債」と名付けたり呼ぶので、それと同じで単なるネーミングセンスの問題です。アメリカにおける債券の歴史としては、私自身が正確に理解していませんが、二度の世界大戦でイギリスほど国債を発行しないで済んだアメリカは、ドルの基軸通貨や世界一の経済大国へと変貌するにつれて、次第にどの国よりも大量に国債を発行する道を選んだようです。

トレジャリーの文章・例文

例文1.株価や為替の動きを知るには、米国債トレジャリーの相場も確認するべきだ。
例文2.世界有数企業の株券より、トレジャリーの方が圧倒的に流通量や売買量が多い。
例文3.FXでの負けを取り戻そうと、友人は日本国債やトレジャリーの動向を毎日確認している。
例文4.トレジャリーなど債券市場が暴落したら、リーマンショック以上の金融危機と噂されている。
例文5.トレジャリー、スシ債、ブルドッグ債、カンガルー債など各国の債券に対する名称はセンスが如実に表れる。

「トレジャリー」を使った文章の一例です。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

トレジャリーの会話例

  • 為替や株でも勝てないから、今度は債券で最後の投資勝負を始めようと思っているんだ!

  • え、今度は債券・国債にするの? もっと難しそうじゃない?

  • そうだけど、アメリカ国債のトレジャリ―を買っておけば、ひとまず安心じゃない? 日本や中国、他の先進国も大量に購入しているんだから。

  • そうだけど…、金利や為替相場の変動にも左右されるでしょう。だから、儲けるのは難しくない、大丈夫!

「トレジャリー」に投資を始めようとする男性へ、女性が心配する会話内容です。

トレジャリーの類義語

「トレジャリー」の類義語には、「スシ債」「サムライ債」などの言葉が挙げられます。

トレジャリーまとめ

「トレジャリー」とは米国債やアメリカ国債を指す言葉で、単なるネーミングと捉えて問題ありません。米国債は世界最大の経済大国が発行するだけに、その利回りや価格や発行量などが経済や景気の判断材料として注目を集めます。日本は近年、中国を抑えて最も「トレジャリ―」を保有する国となり、それだけアメリカ経済を支えているのですが、もし債券市場にパニックが起これば日本はどの国よりも被害や悪影響を受ける事になります。

最新の記事はこちらから