「デキャンタージュ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

デキャンタージュ(Décantage)

｢デキャンタージュ｣とは｢高級ワインを美味しく飲む一手間で、ワインに溜まった澱がグラスに入るのを防いだり香り引き立たせる目的から、ワインを用意した別のガラス瓶に入れる事｣です。高級ワインとはお客の前でコルク栓を開けてグラスに注ぐのではなく、実は一度別のガラス瓶に入れてそこからグラスに入れるのが一般的です。この行為を｢デキャンタージュ｣と言いソムリエが行っています。

デキャンタージュの意味とは

｢デキャンタージュ｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)ワインの中でも特に赤ワインを他の瓶に移し替える事。
　(2)ワインの澱がグラスに入るのを防いだり、空気に触れさせて味わいや香りを引き立たせる為にワインを瓶から他のガラス容器などに移し替える行為。
　(3)｢デカンテーション｣｢デカンタージュ｣｢デコンタージュ｣｢デキャンティング｣とも言い同義。
｢デキャンタージュ｣はフランス語｢décantage｣で、ワインを他の瓶や容器に移す行為です。主な意味は上記の通りでより詳しく解説すると、フランス料理店で高級ワイン(主に赤ワイン)を頼むとソムリエがお客の前で瓶に入ったワインを別のガラス容器に移し替えます。このガラス容器が｢デキャンタ｣、移し替える行為が｢デキャンタージュ｣となり、お客が頼まなくても店やソムリエ側が美味しいワインを提供するマナーや常識として行います。理由としては、ワイン瓶に溜まった澱(底に溜まる沈殿)をグラスに入ると味が落ちるからと、客が飲む直前にワイン全体を空気に触れさせると味や香りが一層引き立つからです。他にも少々冷えすぎたワインの温度を少しだけ上げる為のテクニックとして｢デキャンタージュ｣をする場合もあります。一般的には成熟した赤ワインは澱を除去するから、未熟な赤ワインは香りを増す為に行いますが、お店やソムリエによっては白ワインや高級ワイン以外の良心的価格のワインでも｢デキャンタージュ｣をして、お客に視覚的な演出と楽しませる狙いもあります。

デキャンタージュの由来

｢デキャンタージュ｣の由来は、中世時代の錬金術師が使っていた｢カップの縁から｣という意味のラテン語｢decanthare｣です。

デキャンタージュの文章・例文

例文1.ワイン好きな自称美食家としてはデキャンタージュがないフランスレストランは信じられない。
例文2.自宅でデキャンタージュをやったら中身を全て零してしまったが、安ワインだから良しとする。
例文3.スパークリングワインでデキャンタージュをやったら炭酸が大変な事になるだろう。
例文4.高級な赤ワインをデキャンタージュしてゆっくり嗜むよりも、ギャンブルでボロ負けした後に涙を流し後悔しながら鬼ころしをストローで飲む方が美味い。
例文5.キャバ嬢と店外デートでフランスレストランに入りソムリエからデキャンタージュをされたが、なぜか選ぶ前からワインが決まっていたのはどうみてもキャバ嬢が常連だからと思えてならない。
｢デキャンタージュ｣を使った例文となります。

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デキャンタージュの会話例

• 

  偶には高級そうな店で食事でもするか。
• 

  いいわね。それなら絶対にフレンチにしましょうよ。
• 

  いやいやメキシコ料理でタコスを腹一杯食べよう。
• 

  タコ焼きみたいな顔のあなたが何言っているのよ。それよりも高級フレンチでデキャンタージュした赤ワインを飲みながら、血が滴るヒレステーキを食べるの。

メキシコ料理とフランス料理のどちらを食べるか意見がぶつかっています。

デキャンタージュの類義語

｢デキャンタージュ｣の類義語には、｢カラフェ｣｢ピッチャ｣などの言葉が挙げられます。

デキャンタージュまとめ

｢デキャンタージュ｣は｢デカンテ―ション｣や｢デカンタージュ｣等々とも呼ばれるワインを空気に触れさせたり澱がグラスに入るのを防ぐ為に他の瓶に中身を移す行為です。要するにワインを美味しく飲む為の店側の配慮として、特に高級赤ワインなどではソムリエが｢デキャンタージュ｣を勧めたり、或いは自発的に行ったりします。