「コマーシャルペーパー」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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コマーシャルペーパー(Commercial Paper)

コマーシャルペーパーという言葉は、一見では宣伝用のチラシなどかと思ってしまいますが、実は全く違います。経済の用語であり、ここでしっかりと覚えておきましょう。

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コマーシャルペーパーの意味とは

コマーシャルペーパーとは、企業が資金の調達を目的として発行する、短期の約束手形のことです。手形取引が行えることが条件なので、その手形とリンクする銀行の当座口座を持っていないと発行することができませんが、好きな額面で期限も自由に設定して発行できることから、比較的容易に現金を集められるというメリットがあります。

割り引いた形で発行されるので、購入する方にもメリットがあります。例として、100万円の額面のコマーシャルペーパーを5%割り引いて、95万円で販売したとします。それを購入する側は、手形の期限になれば額面通りの現金との交換ができるので、その期間で5万円の金利とも言える利益が得られるという訳です。
ただし、期限の前にその企業が倒産でもしてしまえば、全くの無価値になってしまう為、この購入には多少のリスクは覚悟しないといけません。

コマーシャルペーパーの由来

コマーシャルペーパーの由来は、英語で同様の手形を「commercial paper」と呼んでいることからです。
コマーシャルは、日本では宣伝や広告をイメージして使われることがほとんどですが、英語では”商業的な(利益が絡む)”という意味をもっています。commercial paperは、直訳で”商業的に発行される(利益が絡んだ)紙ベースの媒体”という意味になり、熟語として短期の約束手形を指す言葉となります。

コマーシャルペーパーの文章・例文

例文1.早くコマーシャルペーパーでも発行しないと、運転資金が底を尽いてしまう
例文2.コマーシャルペーパーでは、あくまで一時しのぎにしかならない
例文3.割引率の高いコマーシャルペーパーは、その分リスクも高いと考えるべきだろう
例文4.短期のコマーシャルペーパーでも購入しようかと考えている
例文5.会議の結果、コマーシャルペーパーの発行は見送られた
コマーシャルペーパーは、原則的に270日以内の期限で発行するものです。その為、それまでに発行した額面の支払いを行えると分かっている時にのみ発行されます。

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コマーシャルペーパーの会話例

  • この会社の運転資金が底を尽いてしまう…どうすれば

  • ある程度お金のあてがあるのなら、コマーシャルペーパーを発行するのはいかがでしょう。

  • コマーシャルペーパー?でもうちでもできるのかな?

  • やりましょう!会社のために

会社の運転資金が底に尽いてしまわないように何とかしようとする二人の会話でした。

コマーシャルペーパーの類義語

コマーシャルペーパーの類義語は、「融通手形」です。この融通手形もコマーシャルペーパーと同様に、資金を集める為に発行するものですが、その違いはコマーシャルペーパーはきちんとした手続きを踏み、れっきとした債権扱いとして発行されるのに対して、こちらは手形帳さえ持っていれば、いつでも自由に発行できる点です。(全く支払える当てがない場合でも)
よって、信頼性はコマーシャルペーパーより劣ると言わざるを得ません。いくら割引率が高い場合でも、これに手を出すのはやめておいた方が無難です。

コマーシャルペーパーまとめ

コマーシャルペーパーは、信頼のある企業でないと発行できない仕組みになっているので、まず無価値になってしまうことは考えられませんが、社債と同程度のリスクはあると考えておきましょう。

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