「キッチュ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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キッチュ(Kitsch)

「キッチュ」とは「奇抜ながらも個性的やユニークさを評価するアートやファッション系の誉め言葉」です。人の好みは千差万別なので、ある人からすると素敵なものも別の人からすると退屈やセンスが悪いとなるのは多々あります。ですから「キッチュ」も元々は下品などダメなアート・ファッションを表していましたが、時代が変わると逆に懐かしくて個性的と評価が一変する事もあって、そこから現代の特に若い女性からは好意的な場合に使われる言葉となっています。

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キッチュの意味とは

「キッチュ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)ドイツ語「Kitsch」の直訳「けばけばしさ」「古臭さ」「安っぽさ」などが転じて、アート・デザイン・ファッション業界において「俗悪や悪趣味ながらもユニーク」や「チープだがセンス良い」といったポジティブな意味で使われる専門用語。
 (2)19世紀のドイツでは俗悪・安っぽいといった意味だったが、現代は悪趣味だが魅力もある場合に使う誉め言葉。
「キッチュ」はドイツ語「Kitsch」(英語も同じスペル)の直訳「けばけばしさ」「古臭さ」「安っぽさ」からその通りで使う場合もありますが、現代の特にアート・デザイン・ファッション業界においてはポジティブな意味合いで使われる事が多くなります。若い女性など感性が鋭いというか違う人達が奇抜なファッションを好むように、「キッチュ」も本来はネガティブな意味だったのですが、それが転じて現代は一部の人達には「下品さが逆にセンス良い」「安っぽいのがオシャレ」という魅力に感じられ、「キッチュ」=「誉め言葉」「ポジティブ」となる場合が多いです。要するに画一化されたものよりも奇抜な方が個性的やセンスがあるという事で、街中に溢れている今風のデザインよりも数十年前の安っぽいデザインの方が印象に残るので、このような事が「キッチュ」となります。さらに深堀りすると、芸術では前衛や革新的な「アバンギャルド」に対して単純・大げさ・陳腐な「キッチュ」は反対となりますが、これも時代経過によってどちらも一部の人からすると価値観を覆す意図があるとして誉め言葉でもあるのです。

キッチュの由来

「キッチュ」の由来は19世紀の南ドイツで一般的に使われていた「低俗」などを意味するドイツ語「フェアキッチェン」(verkitschen)で、それが1860年頃からミュンヘンで芸術や文学界隈における俗悪・濫造といったネガティブな意味で使われ始めました。

キッチュの文章・例文

例文1.ファッション業界の編集部では、タイトルなどにキッチュを適当に盛り込めば若い子から支持されると読んでいるのだろう。
例文2.最新トレンドの「キッチュなデザイン」に注目せよ。
例文3.まさか昔のドイツ人も100年以上が経過してキッチュが遠く離れた日本で若者に響く流行語のようになるとは想像もしなかっただろう。
例文4.漫画でもアート的な作者の拘った世界観が感じられるキッチュ作品だけは購入する気にならない。
例文5.原宿などを歩くと派手なキャラクターやロゴが入ったキッチュTシャツを着ている人が多いが、この人達の99%は地方出身者である。
「キッチュ」を使った例文となります。

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キッチュの会話例

  • ちょっとそのファッションは流石に派手というか目立ち過ぎない?

  • これぐらいが可愛いんじゃない。キッチュ的って言うの? まあ東北出身のあなたにはこのセンスが分からないか。

  • いやー、だけど…、どう見ても偽ブランド品って分かるし。どうしてそんな洋服を買ったの?

  • だから中国の通販サイトで安かったし、どう見てもキッチュでオシャレそうだったら、それは買うでしょう!

ファッションセンスに自信がある彼女とその彼氏の会話となります。

キッチュの類義語

「キッチュ」の類義語には「下品」「悪趣味」「陳腐」「ノスタルジック」「ポップアート」「ネオポップ」「ユニーク」「グランジ」などの言葉が挙げられます。

キッチュの対義語

「キッチュ」の対義語には「高尚」「上品」「洗練」「前衛」「革新」、ファッション系なら「オーセンティック」「スタンダード」「クラシック」「トラディショナル」「定番スタイル」などの言葉が挙げられます。

キッチュまとめ

以上が俗悪や下品的とされるが現代は「ユニークでセンス良い」とも解釈されファッションやアートなどの誉め言葉となる「キッチュ」についての解説でした。所謂「ダサかっこいい」「ダサかわいい」などに近いニュアンスで若い世代から好まれる「キッチュ」は、その独特なデザインやセンスが逆にウケて便利に使われる言葉となっています。

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