「ぶりっ子」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

ぶりっ子(ぶりっこ)

｢ぶりっ子｣とは｢(若い)女性の最大の武器である可愛らしさを意図的に前面アピールする振る舞い｣です。女性慣れしていない純情の男性なら、女性の方が甘えた声を出したり上目遣いをすると何でも許したり助けたくなるものです。もちろん絶対ではなくダメな場合もありますが、要するに男とは甘えてくる女性が大好きな生物と言っても過言ではありません。それを利用して｢ぶりっ子｣を効果的に発揮すれば、女性は人生が上手くいきやすいのですが同性からは嫌われる恐れもあります。

ぶりっ子の意味とは

｢ぶりっ子｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)良い子ぶる、可愛い子ぶる、上品ぶる等からなる主に若い女性が意図的に振る舞う素振り。
　(2)10代から20代前半の女性が特に得意とする処世術で、男性の前で甘えたり弱く見せて女性らしさをアピールする事だが同時に同性からは嫌われるリスクも高まる。
　(3)1980年代の流行語で当時のアイドル･松田聖子さんの男性に媚びる様な独特の甘えた口調や態度などで、それが一般女性にまで浸透し髪形や口調などを真似する大ブームになった。
｢ぶりっ子｣は元々は1978年に漫画家･江口寿史さんが作品｢すすめ!!パイレーツ｣内で使った表現で、80年代になると大人気だったアイドルの松田聖子さんの可愛い子ぶる態度などを形容する表現となります。松田さんがテレビ番組などで披露する男性ファンを意識して意図的に可愛い子ぶったり頭が悪いふりをしたり、或いは上目遣いに甘酸っぱい声や笑顔などを駆使すると、それが大きな話題となり｢ぶりっ子｣=｢松田聖子｣となったのです。これによって大勢の男性ファンを獲得し日本で最も成功したアイドルになったのですが、同時に弊害もあり同性や同年代の一部からは強烈に嫌われたのです。よって、現代にも通じるファンとアンチの関係性の走りとなったのが｢ぶりっ子｣と言っても過言ではありません。令和になった現代では｢ぶりっ子｣の基本的な意味はほぼ同じで、可愛い子ぶったり甘えたような声を出すなど男性を意識したものですが、男性が多い職場などではこのようなした方が実は場が和み楽だったりする場合も多く、可愛く甘えれば仕事のミスをフォローされたり上司などが優しく接するメリットとなり、だから｢ぶりっ子｣は同性から多少嫌われても無くなる事はないのです。何より男性から圧倒的に評価が良くモテるので恋愛なども上手くいく可能性が高く、さらに最近では令和版の｢ぶりっ子タレント｣と言える田中みな実さん･吉岡里帆さん･弘中綾香さん･浜辺美波さんなどの活躍や人気もあって、昭和時代の松田聖子さんほどはバッシングがなく｢ぶりっ子｣を一般人がしても受け入れやすい環境が整っていると判断できます。

ぶりっ子の由来

｢ぶりっ子｣の由来は漫画家･江口寿史さんが1978年頃から自身の作品である｢すすめ!!パイレーツ｣で、｢かわいいふりをする女の子｣を｢ぶりっ子｣と表現したのが始まりです。

ぶりっ子の文章・例文

例文1.40歳を過ぎて独身な姉は、夜な夜なアラブや北欧に住む男性とライブチャットをしては年甲斐もなくぶりっ子アピールを披露しては海外でモテまくると喜んでいる。
例文2.最近はメンズコスメも当たり前なので、ぶりっ子男子も増殖していくのは間違いない。
例文3.知人や同僚のぶりっ子を嫌悪する女性ほど彼氏や夫の前ではぶりっ子になり、それに喜ぶ彼氏や夫はキャバクラなどでもっと若いぶりっ子を指名するというループが完成している。
例文4.ぶりっ子も若さの象徴とするなら、そこまで目くじらを立てる必要もない。
例文5.政権寄りのぶりっ子コメンテーターほど不気味な存在もなく、一体何を考えて政治を語るのか謎だが、保守の年寄りや大物議員からは好評で本人は可愛さと権力を手にした王女気取りでご満悦なのだから幸せで何よりだ。
｢ぶりっ子｣を使った例文となります。

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ぶりっ子の会話例

• 

  ところで、若い人は松田聖子とか知っているの？
• 

  知っていますよ。私なんてカラオケでよく歌います。
• 

  そうだよね。カラオケがあったか。もしかして、ぶりっ子風になって歌うの？
• 

  そうなんです。今はぶりっ子が人気なんですよ。田中みな実とかも凄く人気がありますからね。

職場の男性上司と女性部下の会話内容です。

ぶりっ子の類義語

｢ぶりっ子｣の類義語には、｢カマトト｣｢清純派｣｢猫被り｣｢良い子ぶる｣｢偽善｣｢あざとい｣などの言葉が挙げられます。

ぶりっ子の対義語

｢ぶりっ子｣の対義語は厳密にはありません。強いて挙げるなら｢天然｣｢サバサバ｣｢男っぽい｣などの言葉が挙げられます。

ぶりっ子まとめ

｢ぶりっ子｣は一部の若い女性が得意とする、可愛い子ぶったりして女らしさをアピールする術です。男性の多くは｢ぶりっ子｣が好きなので必然的に気に入られようと、ワザと失敗をしたり甘えた声で頼ったりするのです。しかし、女性の中には｢ぶりっ子｣を嫌う人もいるので、ある程度の節度を守り状況に応じて使うのが望ましいようです。