「なで仏」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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なで仏(なでぼとけ)

「なで仏」とは「病人が患部に相当する部分を撫でると治ると信じられている賓頭盧様の像」です。日本は仏教国であり信心深いので、全国には相当数の寺院があり様々な像が設置されています。それらの中で一部の像は撫でると縁起や体調が良くなると言われているので、観光客や病気に苦しんでいる人らが多数押し寄せる観光名所にもなっています。

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なで仏の意味とは

「なで仏」の意味は以下の通りとなります。
 (1)釈迦の弟子・賓頭盧(びんずる)を日本では昔から「お賓頭盧さま」や「なで仏」と呼んで親しまれ、「お賓頭盧さま」の体を撫でた手で自分の患部を撫でると病気が治ると信じられている。
 (2)仏教の創始者・釈迦の弟子・賓頭盧の像の呼び名で、病人が自分の患部に相当する像の部分を撫でた後、その手で自分の患部を撫でると病気が治ると伝えられている。
 (3)「撫で仏」「撫仏」とも書き同義。
東京浅草「浅草不動尊」、神奈川県藤沢市「寳泉寺」(ほうせんじ)、長野県長野市「善光寺」など全国各地にはお釈迦さまの弟子であり十六羅漢の一人で「お賓頭盧さま」や「なで仏」と呼ばれ親しまれてきた「賓頭盧尊者」(びんずるそんじゃ:尊者は「最も身分が高い人」)の像が設置されています。この「賓頭盧」は不思議な力「神通力」を持っていたとされ、それが現代でも信じられ少しでもあやかろうと、人々は寺院などに設置された「なで仏の像」を撫でた手で自分の患部も撫でて病気が治る事を期待しています。よって、そんな不思議な力を持つとされる賓頭盧の像の別名が「なで仏」や「さすりぼとけ」となります。

なで仏の由来

仏教の創始者である釈迦が存命していた時代は諸説ありますが紀元前7〜5世紀頃とされ、「なで仏」こと賓頭盧は一番弟子とされるので同時代を生きた事になります。また、日本に「なで仏の像」がいつ頃から建てられ始めたのかもよく分かっていませんが、例えば長野市「善光寺」は開業が644年なので同年代やそれ以降と推測できます。因みに文献では「賓頭盧」が天台宗の教えとされる書物「山家学生式」(818年)などに文言が記されています。

なで仏の文章・例文

例文1.母と祖母がなで仏を拝み触りたいと言うので、休日返上でドライブがてらに連れて行き案内する事にした。
例文2.昔の言い伝えなどは迷信と断罪する父だが、なで仏様だけは頑なに信じて1ミリも疑いを持っていない。
例文3.今ごろプーチンは世界中の人々からなで仏の逆バージョンのように、自身そっくりの人形に釘が打ち込まれているだろう。
例文4.薄毛で悩んでいるので、なで仏の頭を擦った手で育毛マッサージして毛が生えてくれば高い育毛剤やカツラに悩む必要がなくなる。
例文5.来月には会社を退職して無職になるので、その後は全国各地のなで仏とラーメン屋とパチンコ屋を巡る極楽浄土の旅に出るつもりだ。
「なで仏」を使った例文となります。

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なで仏の会話例

  • 最近はどうも体調が悪いんだよなー。寝付も悪いし…。

  • それって、もしかして…。

  • 重病ではないから…。単に疲れているだけだよ。それに、明日はなで仏を拝みに出かけてくるから、もう大丈夫だって。

  • なで仏って、なで仏様を触りに行くの? それなら早く行かないと人だかりで触れないわよ。

体調不良の男性が「なで仏」を触りに行くという会話をしています。

なで仏の類義語

「なで仏」の類義語には手で触れた箇所にご利益がある「撫で大国さん」や「撫牛」、撫でると病を取り除く「釈迦如来涅槃像」、頭を撫でると運が良くなる「ひっぱり蛸」、足の裏を撫でると幸運がある「ビリケン様」などがあります。

なで仏の対義語

「なで仏」の対義語はありません。補足として「撫でる」の対義語は「叩く」「殴る」「強打」、「仏」の対義語は「神様」「ゴッド」などになります。

なで仏まとめ

釈迦の弟子である賓頭盧は生前不思議な力があったと伝えられ、それが現代でも信じられ全国各地の「賓頭盧の像」を撫でると病気が治る事から「なで仏」と呼ばれています。同様に縁起が良いや患部を治すとされる像には様々な種類があり全国の寺院などに建てられ、一種の観光名所や信仰の対象となっています。

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