こもりびと(コモリビト)

「こもりびと」とは「仕事をせず対人関係も希薄な状態の”ひきこもり”を改めた別表現となる新語」です。「ひきこもり」は日本の闇部分であり、これまで国や行政も真剣に対策に乗り出す事はなかったと思います。なぜなら働かないのも対人関係を拒絶するのも全ては自己責任という大勢の意見が尊重されたからですが、しかし想像以上に「ひきこもり」が多いと実態調査で明らかになり、まずは地方の自治体である神奈川県大市が重い腰を上げて対策に乗り出し始めたのです。

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こもりびとの意味とは

「こもりびと」の意味は以下の通りとなります。
 (1)これまでの自宅にひきこもり状態の人を差す「ひきこもり」を神奈川県大市が独自変更した新しい呼称。
 (2)NHK発祥でその後神奈川県大市が制定した新しい独自呼称で、これまでの「ひきこもり」は若者という印象が強いので近年の中高年ひきこもりへの対応策として期待されている。
これまでは「ひきこもり」で広く認知されていましたが、政府や自治体などが本格調査をしたところ想像以上に中高年が多く特に40代の「ひきこもり」が増加している事が判明しました。東京江戸川区が2021年に行った場合は15歳以上の25万人に対して約9000人が「ひきこり」で、その中でも40代以上が最多となったのです。このような結果は全国各地でどこも同じ様なものになり、特に危機感を抱いた神奈川県大市は2022年9月、全国に先駆け独自に「ひきこもり」を「こもりびと」に呼称変更するとし、今後は若者だけでなく中高年にも支援の輪を広げると発表したのです。一方でこのような下地は既に出来上がっていて、行政が発表する前の2020年11月にはNHKがドラマ「こもりびと」を放送し大きな反響を呼び、また昨今のネット掲示板の悲鳴や派遣社員や独身者の増加といった社会情勢を鑑みれば、中高年の「ひきこもり」が多いのは一目瞭然なのです。因みに「ひきこもり」は漢字表記「引き籠もり」となるので(引き篭りなども可)、「こもりびと」も恐らく「籠もり人」となります。

こもりびとの由来

政府が2017年に行った「中高年のひきこもり調査」に危機感を抱いたNHKが「#こもりびと」というプロジェクトを立ち上げ、その一環としてドラマ「こもりびと」が2020年11月に放送されました。因みに神奈川県大市は「ひきこもり」よりも温かみがあるとして「こもりびと」にしたそうです。

こもりびとの文章・例文

例文1.若い時はこもりびとを馬鹿にしていたが、大人になったら自分もずっぽりこもりびとになったがこの閉鎖された社会で生活をしていると何の感情も抱かない。
例文2.平日街を歩けば視界に入るあいつもこいつもお前もこもりびとだらけだが、自分はカモフラージュでスーツを着て偽装したニートだ。
例文3.自宅に居ると気が滅入るので、パチ屋と居酒屋専門のこもりびととして絶賛活躍中である。
例文4.役所を新しく建て替えると、窓口の役人も気が大きくなるのか一段と冷酷で雑な対応をするようなって、これではこもりびとの脆いハートを救う事などは不可能だ。
例文5.こもりびと歴10年以上になれば特別仕様の任天堂SWITCHを支給するなど行政も頭を使った本気の誠意ある対応を示して欲しい。
「こもりびと」を使った例文となります。

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こもりびとの会話例

  • 質問者アイコン

    今からハローワークに行ってくるわ。

  • 回答者アイコン

    あなた場所分かるの?

  • 質問者アイコン

    それは分かるよ。消防署の近くだろ。

  • 回答者アイコン

    もうこれだからこもりびとは…。移転したもの知らないなんて、しっかりしてよ。

何年も働いていない夫が久しぶりにハローワークに行こうとするが、移転して場所が変わっているというオチです。

こもりびとの類義語

「こもりびと」の類義語には、「無職」「ニート」「パラサイト」「被扶養者」「親掛かり」「ヒッキー」「自宅警備員」「穀潰し」「落伍者」などの言葉が挙げられます。

こもりびとの対義語

「こもりびと」の対義語には、「社会人」「出たがり」「労働者」「会社員」「自由人」「リア充」「のんき者」などの言葉が挙げられます。

こもりびとまとめ

「こもりびと」は無職やニートといった意味の「ひきこもり」の別表現で、国調査によって全国には想像以上に「ひきこもり」が多い事から改善策としてNHKや神奈川県大市が行政として使い始めた新語です。まだ定着しているとは言えませんが、社会として「ひきこもり」対策の切っ掛けになればと期待をされています。

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