うとましい

「うとましい」(疎ましい)は、学生など若い人たちほど、その意味を理解していなくても、自然に態度や行動に現れているのではないでしょうか? 相手が嫌いだと、会話が続かないや弾まないなど、遂行動に出てしまいがちですよね。このような一連の行為が「うとましい」となります。若い世代の言葉では、ウザい・鬱陶しい等と同じになります。そんな「うとましい」について、意味や由来、類語等を含めて、解説をさせて頂きます。

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うとましいの意味とは

「うとましい」の一番しっくりくる意味は、相手に対して”嫌である”や”嫌い”となります。そこから、好感が持てない、異様で恐ろしい、不気味や気味が悪いなど多様な意味合いも持たれています。また、年代によっても多少意味合いが違ってきて、それこそ若い世代なら「うとましい」と同等の表現として「ウザい」「鬱陶しい」などの言葉が自然に出るでしょう。しかし、「ウザい」などは仲が良い親しい関係だからこそ言える場合もありますが、高齢世代が「うとましい」と使うと、一分の隙もないほどに本当に相手が嫌いなんだと理解ができます。

うとましいの由来

「うとましい」の直接的な由来は不明ですが、「疎む」には嫌だと思う、(嫌な)相手を遠ざける、と言った意味が昔からあります。その流れから、「疎まれる」は露骨な嫌悪や態度はされないが、親しいとは程遠い状況や関係性、面倒がられ嫌われているという意味になります。
本筋からは少し脱線しますが、「悪事を行えば天罰が下る」という意味を持つ有名な諺「天網恢恢疎にして漏らさず」(てんもうかいかいそにしてもらざず)で使われる”疎”には、「目の荒い天網」という意味があります。

うとましいの文章・例文

例文1.成績優秀な兄は、目の上のタンコブでうとましい存在だった。
例文2.毎朝の満員電車での通勤は常に他人と密着なので、乗客全員がうとましいとしか思えない。
例文3.ゴールデンウィークに行楽地に出かけると、トイレも大渋滞でうとましい感情が芽生える。
例文4.大嫌いではないが、ズケズケした性格の先輩は、正直うとましい人物だ。
例文5.しつこくナンパをしてくる男は、うとましすぎて迷惑!

日常生活で使う際には、”嫌い”と直接表現するよりも、大人としての対応として”うとましい”を使った表現を好む人が多いようです。

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うとましいの会話例

  • 質問者アイコン

    職場の先輩がしつこく飲みに誘ってきて、迷惑しているんだよね。

  • 回答者アイコン

    大変だねー。迷惑でしょう。そんな相手でも、仕事で教えてもらう事もあるから、邪険に扱えないんだよね。

  • 質問者アイコン

    そうなんです。嫌いというより、うとましいって感じで。あまりにもしつこいから、最近では不気味な感じも出てきて、職場を変えてほしい。

  • 回答者アイコン

    うとましい相手はどこにでもいるから。その人を反面教師にして、自分は他人の気持ちを分かる人になって!

職場の先輩の態度に辟易して、相談をしている最中の会話内容です。

うとましいの類義語

「うとましい」の類義語には、「忌まわしい」「厭わしい」などの言葉が挙げられます。

うとましいまとめ

嫌いな相手、嫌な事、気味が悪い、恐ろしい、嫌いだから遠ざけるなどの意味をもつ言葉が「うとましい」です。若い年代なら、ウザいや鬱陶しいと同様の意味で、現代における複雑な人間関係を象徴する言葉という一面もあります。しかし、不気味な獣などを表現する際にも「うとましい」が使われるので、必ずしも嫌いな人物だけに使う言葉ではないです。

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