
一石二鳥(いっせきにちょう)
「四字熟語」と聞いて、みなさんはまず何を思い浮かべますか?中には、この「一石二鳥」を思い出す人も多いのではないでしょうか。そんな四字熟語の中でも有名といえる「一石二鳥」について本記事では詳しくお伝えいたします。
一石二鳥の意味とは
「一石二鳥」とは、一つの行為や苦労から二つ以上の効果や利益を得ることをさします。
一石二鳥の由来
「一石二鳥」ということわざは、一つの石を投げた時に、偶然二羽の鳥に石が当たり地面に落とせたことが由来しています。
もともとは、イギリスのことわざ「kill two birds with one stone.」(「一つの石で二羽の鳥を殺す」の意)の訳語です。元がことわざということもあって、メッセージ性の強い四字熟語ですね。
一石二鳥の文章・例文
例文1.家庭教師のアルバイトは、勉強にもなってお金も稼げるので一石二鳥だ。
例文2.壊れたエアコンを新しいものにしたら冷房のききもよくなって、電気代も下がったから一石二鳥だよ。
例文3.先月から電車通勤をやめて自転車通勤にしたんだ。そしたら電車代も浮くし、体も引き締まるしで一石二鳥だったよ。
例文4.勉強した内容をブログで発信するようになったら、読者から感謝してもらえるし自分の頭も整理できて、一石二鳥でした。
例文5.たくさんの本を処分しようと古本屋に行った。本はお金になったし、部屋にスペースができたから一石二鳥だった。
「一石二鳥」を使う時には、一つのアクションに対して、二つ以上のメリットや恩恵がなければなりません。日常の中で「一石二鳥」を使う時には、アクションが何にあたるのか、またメリット・恩恵が何にあたるのかを意識するようにしましょう。
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一石二鳥の会話例
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先週家のエアコンが壊れて、暑い中エアコンが使えなくて災難だったよ。
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夏にエアコンが壊れるなんて、
本当に災難ですね… -
それで、昨日新しいエアコンが届いたんだけど、前のものよりいい風が出るし、省エネだから月の電気代も抑えられるみたいなんだよ。
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一石二鳥ですね!交換してよかったですね。
よく使われる言葉なので、意味や用法を今一度確認してみてください。
一石二鳥の類義語・対義語
「一石二鳥」の類義語には、「一挙両得」や「一挙両全」、「一箭双雕」などがあります。
一方で、「虻蜂取らず」や「二兎を追う者は一兎をも得ず」のように、二つ以上のものを追い求めると結局どちらも手に入れることができない、という意味の反対の意味のことわざもあります。正反対の意味の言葉なので、どちらを信じるかはその場に応じて変えていった方がいいかもしれませんね。
一石二鳥まとめ
この記事では「一石二鳥」という四字熟語についてご紹介しました。何かに一生懸命取り組むと、結果として複数の利益が得られるというのはあながち間違いではないかもしれません。でも、はじめから「一石二鳥」を求めて行動してしまうと、「二兎を追う者は一兎も得ず」になってしまう恐れがあるので、そうならないように気を付けてくださいね。